式三番(しきさんばん)


 

一日の能の最初に演じられる儀式の能である。翁と三番叟からなりたち、翁は国家安隠・天下泰平を祈る舞であり、三番叟は種蒔き鳥飛など具象的な表現の多い五穀豊穣を祈る舞である。翁を「白い翁」三番叟を「黒い翁」と対比して呼ぶこともあり、物語性のないことから「能にして能にあらず」とも言われる。

 

配役

 

翁 千才 三番叟 囃子 地謡