羅生門(らしょうもん)

 

あらすじ

 

源頼光は大江山の鬼を退治した後、しばしば四天王を集めて会っていたが、今宵も春雨の降り続くつれづれに酒宴を催し、何か珍しい話はないかと訊ねると、保昌が、九条の羅生門に鬼神が住んで日が暮れると人が通らぬそうですと答えると、それを綱がききとがめて、都の南門にさような事のあるはずがないと言い、保昌も負けず互いの口論の末、綱は人々のとがめるのもきかず、証拠の札を頼光からもらって検分に出掛けた。

 

…その夜の明け方、綱はただ一騎羅生門にきて証拠の札を立てて帰ろうとすると鬼神が現れ、後から兜の錣をつかんで引きとめたので、太刀を抜いてきってかかり、奮闘の末、鬼神の片腕を打落すと鬼神は虚空へ上り、綱は武名を轟かすのである。

 

配役

 

頼光 綱 保昌 綱 鬼神 囃子 地謡

 


元来古くから、小学5年生の男子が春と秋の祭典で演じる演目であったが、平成11年を境に少子化により現在では小学生が演じることはなくなっている。